コマンド ライン インターフェイスの使用
このセクションは、PreEmptive Protection™ DashO™ for Android & Java をコマンド ライン プログラムとして使用する方法について説明します。 コマンド ライン インターフェイスは、以下の操作を実行できるように設計されています。
- 提供された Gradle 統合および Ant 統合を使用できない場合は、DashO をビルド処理に統合する。
- DashO GUI を起動する。
- Shelf Life トークンを生成する。
- jar にウォーターマークを追加する。
メモ:
これらのツールすべてに--quiet
オプションが備わっています。このオプションは、大きなビルド工程にこれらを統合するときに役立ちます。
DashO コマンド ライン
コマンド ラインからプロジェクトを実行します。
dashocmd [options] [projectfile]
引数 | 説明 |
---|---|
projectfile |
DashO プロジェクト ファイル |
コマンド ライン オプションは先頭にハイフン(-)を付けます。
オプション | 説明 |
---|---|
-d 、--debug |
詳細な情報に加えてデバッグ情報を出力する |
-e 、--printStackTraces |
例外のスタック トレースを出力する |
-f , --force |
強制的に実行する(動的クラス読み込み を参照)。force グローバル オプションはこのオプションよりも優先されます。 |
--file-version |
プロジェクト ファイルのバージョンを表示して終了する |
-h 、--help |
コマンド ライン ヘルプを表示する |
-p 、--properties <filename> |
ファイルからシステム プロパティを読み込む |
--pathMap <filename> |
指定されたパスの割り当てファイルからの入力および出力を使用する(Android モード のみ) |
-q 、--quiet |
最小の量のメッセージを出力する。-v /--verbose および -d /--debug をオーバーライドする。 |
-v , --verbose |
(より詳細な) 情報を出力する |
--version |
DashO バージョン/ライセンス情報を表示して終了する |
メモ:永続的なオプションを dashorc に設定することができます。
コマンド ラインからのプロジェクトのビルド
DashO は、コマンド ラインからプロジェクト ファイルを実行することができます。 これを行うには、次を使用します。
dashocmd [options] projectfile
ビルド中に多数の警告が出る可能性がありますが、エラーが発生した場合には、終了コード 1 でビルド処理が直ちに停止します。
DashOGUI コマンド ライン
ユーザー インターフェイスを起動します。
dashogui [options] [projectfile|mapfile]
引数 | 説明 | |
---|---|---|
projectfile |
DashO プロジェクト ファイルを編集用に開く | |
mapfile |
DashO はスタック トレースをデコードするために開く、名前変更の割り当てファイル |
コマンド ライン オプションは先頭にハイフン(-)を付けます。
オプション | 説明 |
---|---|
--clearPrefs |
ユーザー設定をリセットする |
--create <project> |
プロジェクト ファイルを作成または再初期化する |
-d 、--debug |
詳細な情報に加えてデバッグ情報を出力する |
-e 、--printStackTraces |
例外のスタック トレースを出力する |
--file-version |
プロジェクト ファイルのバージョンを表示して終了する |
-h 、--help |
コマンド ライン ヘルプを表示する |
-q 、--quiet |
最小の量のメッセージを出力する。-v /--verbose および -d /--debug をオーバーライドする。 |
-v 、--verbose |
詳細な情報を出力する |
--version |
DashO バージョン/ライセンス情報を表示して終了する |
--wizardCreate <project/dir> |
New Project Wizard を使用して、プロジェクトを作成または再初期化する |
メモ:
永続的なオプションを dashorc に設定することができます。
Windows から実行している場合、--version
や--help
のようなオプションは表示されません。これは、出力がコンソールに表示されないためです。
ConvertMap
スタック トレースを復号する分析サービスへのアップロードに適した形式に mapfile
を変換する変換ユーティリティ、ConvertMap.jar
が用意されています。
このユーティリティで利用可能なオプションを表示するには、コマンド ラインで java -jar ConvertMap.jar --help
を実行します。
DashO の構成
DashO とそのユーティリティによって使用される Java ランタイム環境を構成することができます。
また、常に渡されるコマンド ライン オプションを構成することもできます。
これを行うには、DashO ホーム ディレクトリで dashorc.bat
(Windows)または dashorc
(macOS または Linux/GNU)を探し、そのファイルをホーム ディレクトリにコピーします
(Linux および macOS の場合は、コピーしたファイルの名前を .dashorc
に変更します)。
指定可能なオプションは次のとおりです。
javaOptions
- JVM に常に渡される引数(例:javaOptions=-verbose:gc
)。memoryStart
- 初期ヒープ サイズ(例:memoryStart=512m
)。memoryMax
- 最大ヒープ サイズ(例:memoryMax=2048m
)。stackSize
- スタック サイズ(例:stackSize=1m
)。options
-dashocmd
、dashogui
、premark
、およびtokengenerator
に常に渡される引数(例:options=--verbose --printStackTraces
)。DASHO_JAVA_HOME
- ツールが実行される、特定の Java インストールへのパス。 たとえば、次のようになります。- Windows の場合:
C:\Program Files\AdoptOpenJDK\jdk-11.x.y
- macOS の場合:
/Library/Java/JavaVirtualMachines/adoptopenjdk-11.jdk/Contents/Home
- Linux の場合:
/usr/java/jdk-11.x.y
- Windows の場合:
これらのオプションは antconfig
、dashocmd
、dashogui
、premark
、および tokengenerator
で使用されます。
メモ:
DASHO_JAVA_HOME
をシステム環境に設定することもできます。
また、ファイルを変更するためのファイル システムのアクセス許可があり、その特定の DashO インストールのすべてのユーザーに構成を適用したい場合には、これらのファイルをその場で(名前を変更せずに)変更することもできます。
プロキシのサポート
インターネット アクセスにプロキシの使用が必要な環境で DashO を使用する場合は、以下の標準の Java システム プロパティを設定することで、そのプロキシを構成します。
https.proxyHost
- プロキシ サーバーのホスト名または IP アドレスhttps.proxyPort
- プロキシのポート番号https.proxyUser
- プロキシ認証に使用するユーザー名https.proxyPassword
- プロキシ認証に使用するパスワード
これらのプロパティは、Windows では dashorc.bat
で設定し、macOS または Linux/GNU では dashorc
で設定します。
お使いのプロキシに認証が不要な場合は、https.proxyHost
と https.proxyPort
だけを指定してください。
お使いのプロキシに基本認証が必要な場合は、上の 4 つのプロパティをすべて構成する必要があります。
必ず https
を使用してください。https
が、DashO がライセンス サーバーと通信するのに使用するプロトコルであるためです。
Java ドキュメントによれば、https.proxyUser
と https.proxyPassword
に対する直接のサポートは Java では行われていないようですが、DashO が使用する Apache の HttpClient ではこれらの名前がサポートされています。
Shelf Life TokenGenerator
TokenGenerator ツールを使用して、Shelf Life トークンを作成することができます。
tokengenerator [options]
コマンド ライン オプションは先頭にハイフン(-)を付けます。
オプション | 説明 |
---|---|
-d , --date <date> |
有効期限日(MM/DD/YYYY)を指定する |
-e 、--printStackTraces |
例外のスタック トレースを出力する |
-f 、--file <token-file> |
トークン ファイルを指定する |
-h 、--help |
コマンド ライン ヘルプを表示する |
-k 、--key <key-file> |
Shelf Life キー ファイルを指定する |
-p 、--property <name=value> |
トークン プロパティを指定する |
--period <days> |
有効期限を指定します。これは開始日からトークンの有効期限が切れる日までの日数です。開始日は差し込み時に指定されます。 |
--print |
トークン ファイルに関する情報を出力する |
-q 、--quiet |
最小の量のメッセージを出力する。-v /--verbose をオーバーライドする。 |
-v 、--verbose |
詳細な情報を出力する |
-w , --warningdate <date> |
期限切れの警告日付(MM/DD/YYYY)を指定する |
--warningperiod <days> |
期限切れの警告期間(期限切れになる何日前から警告を出すか)を指定する。 |
メモ:永続的なオプションを dashorc に設定することができます。
PreMark ウォーターマーク ツール
PreMark™ ツールを使用して、ウォーターマークの追加、読み取りを行うことができます。 これは、DashO を起動しなくても jar にウォーターマークを入れることができるコマンド ライン ツールです。 このツールを使用すると、DashO によって難読化されていない jar ファイルであっても PreMark 処理することができます。
premark [options] inputfile
コマンド ライン オプションは先頭にハイフン(-)を付けます。
オプション | 説明 |
---|---|
-c , --charmap <charmap> |
文字コード 名(6bit-a , 6bit-b , 7bit-a , 4bit-a , utf8 ) |
-e 、--printStackTraces |
例外のスタック トレースを出力する |
-h 、--help |
コマンド ライン ヘルプを表示する |
-m , --mark <watermark> |
ツールに対して、指定された <watermark> 文字列で inputfile をウォーターマーク 処理するように指示します。 |
-o , --output <file> |
ウォーターマーク処理された JAR をツールが出力する場所のパスを指定する。 |
-p , --passphrase <passphrase> |
ウォーターマーク文字列を暗号化/復号する際に使用するパスフレーズを設定する |
-q 、--quiet |
最小の量のメッセージを出力する。-v /--verbose をオーバーライドする。 |
-r 、--read |
指定された inputfile からウォーターマークを読み取る |
-t , --truncate |
ツールに対して、ウォーターマークが長すぎる場合には切り捨てるように指示します。この場合、既定の動作はエラーにすることです。 |
-v 、--verbose |
詳細な情報を出力する |
--version |
PreMark ツールのバージョンを表示して終了する |
メモ:永続的なオプションを dashorc に設定することができます。
Ant 統合
カスタム Ant タスクを使用して、DashO を Ant ビルド システムと直接統合することができます。
Ant 統合は、antconfig および antinstall を使用して構成、インストールする必要があります。
Gradle 統合
DashO Gradle プラグイン( Android 用)または DashO Gradle プラグイン(Java 用)を使用して、DashO を Gradle ビルド システムと直接統合することができます。