チェックの遠隔測定
チェックは、無効なアプリケーション状態を検出した場合に、指定された PreEmptive Analytics エンドポイントへメッセージを送信するよう構成することができます。 これは、チェックの遠隔測定と呼ばれます。
構成
チェックを構成する場合、チェックの遠隔測定は、インストルメンテーションの他の機能と一緒に使用することも、または単独で使用することもできます。
いずれの場合も、チェックの遠隔測定を有効にするには、以下の差し込み関連オプションのうち 1 つ以上を有効にします。
- 改ざんチェックの場合は、[改ざんチェック メッセージを送信する]を有効にします。
- デバッグ チェックの場合は、[デバッグ チェック メッセージを送信する]を有効にします。
- Shelf Life チェックの場合は、[Shelf Life メッセージの送信]を有効にします。
全般のチェックが差し込まれるのは、[差し込みを有効にする]オプションが有効になっている場合に限られるため、チェックの遠隔測定メッセージが送信されるようにするには、この設定も有効にしておく必要があります。
注意: チェック属性を
SetupAttribute
が含まれているメソッドに置くことはできません。この属性を含んでいるメソッドは、Setup 属性を含んでいるメソッドの後に実行する必要があります。
遠隔測定のあるインストルメンテーション
セッションを追跡するようにアプリケーションを構成している場合は、チェックの遠隔測定メッセージはセッションの一環として送信されます。 このようなメッセージは、アプリケーションの不正使用を示しているので、ユーザーが遠隔測定をオプトアウトしている場合でも送信されます。
遠隔測定のないインストルメンテーション
チェックの遠隔測定は、他の遠隔測定を送信しないで使用することができます。 そうするには、差し込みオプションの[分析メッセージの送信]を無効にします。
ただし、チェックの遠隔測定がメッセージの送信先と、送信内容に含める会社およびアプリケーションの情報を把握できるように、差し込まれる遠隔測定エンジンを設定しておく必要があることには変わりありません。 したがって、以下のインストルメンテーション属性によって差し込まれるコードで、属性に対応するメッセージを送信しない場合でも、チェックの遠隔測定のために、これらの属性の使用は必要となります。
SetupAttribute
を、アプリケーションの開始を示すメソッドに置きます。- 実行時に、チェックが遠隔測定メッセージを送信する前に、このメソッドを呼び出す必要があります。
BusinessAttribute
とApplicationAttribute
を、SetupAttribute
を含んでいるアセンブリに置きます。
サポートされるアプリケーションの種類
チェックの遠隔測定は、次の条件を満たすアセンブリでサポートされます。
- インストルメンテーションがサポートされている。
- チェックがサポートされている。
メッセージ
チェックの種類によって異なる種類のメッセージが生成されます。
改ざん
TamperCheckAttribute
でアノテーションが付けられたメソッドが開始されており、差し込まれた改ざんチェックが、アセンブリが原形から変更されていることを検出したときに、このメッセージが生成されます。
以下のデータを含んでいます。
- セッション ID
- タイムスタンプ
- 拡張キー(構成されている場合)
デバッガーの検出(エラー)
DebuggingCheckAttribute
でアノテーションが付けられたメソッドが開始されており、差し込まれたデバッグ チェックが、現在のプロセスにデバッガーがアタッチされていることを検出したときに、このメッセージが生成されます。
これは、実際には一定の例外の種類を含むエラー メッセージです(com.preemptive.DebuggingCheck
)。
以下のデータを含んでいます。
- セッション ID
- タイムスタンプ
- 拡張キー(構成されている場合)
アプリケーションの期限切れ
ShelfLifeCheckAttribute
でアノテーションが付けられたメソッドが開始されており、差し込まれた Shelf Life チェックが、チェックの有効期限後もアプリケーションが使用されていることを検出したときに、このメッセージが生成されます。
以下のデータを含んでいます。
- セッション ID
- タイムスタンプ
- 有効期限
- Shelf Life Activation Key の ID
- 拡張キー(構成されている場合)