アプリケーション分析を備えたアプリケーションのテストとデバッグ
一度 Dotfuscator によってアプリケーションが処理されると、いつでも遠隔測定をテストできます。 インストルメント化されたアプリケーションが開始および停止されるとき、あるいはアノテーション付きの機能が使用されるとき、ホストされたサービスに適切なメッセージが送信されるはずです。 正しい時点に正しいメッセージが送信されたことを確認する方法はいくつかあります。 このセクションでは、クライアント側とサーバー側の検証技術について説明します。
メッセージ追跡の構成
開発者は下記の App.config ファイル例で示すように、アプリケーション内でメッセージ追跡を構成し、出力を検査することによって、送信メッセージのクライアント側のトレースを入手できます。
<configuration>
<system.diagnostics>
<trace autoflush="true" indentsize="0">
<listeners>
<remove name="Default"/>
<add name="myListener" type="System.Diagnostics.TextWriterTraceListener" initializeData="c:\myListener.log" />
</listeners>
</trace>
<switches>
<add name="traceSwitch" value="4" />
</switches>
</system.diagnostics>
</configuration>
開発者は構成ファイル内の <listeners>
要素を使って、一部または全部のリスナーを追加、削除することができます。
前の例では、既定値の追跡リスナーである DefaultTraceListener
(Visual Studio の出力ウィンドウ)を削除して、追跡メッセージを c:\myListener.log
へ書き込む TextWriterTraceListener
を追加しています。
TraceSwitch
このクラスは、BooleanSwitch クラスによって提供される単純なオン/オフ制御の代わりに、複数レベルのサポートを提供します。 TraceSwitch クラスは次の追跡レベルを使います。
追跡レベル | 構成値 | 説明 |
---|---|---|
Off | 0 | 何のメッセージも追跡リスナーに出力しません |
Error | 1 | エラー メッセージのみ追跡リスナーに出力します |
Warning | 2 | エラー メッセージと警告メッセージを追跡リスナーに出力します |
Info | 3 | 情報、警告、およびエラー メッセージを追跡リスナーに出力します |
Verbose | 4 | すべてのメッセージを追跡リスナーに出力します |
メッセージ送信ランタイムで使用されるトレース スイッチの名前は traceSwitch
ですが、追跡を実行するためには、構成ファイルのトレース スイッチ名とまったく同じ名前でなければなりません。
メッセージの監視
Fiddler(http://www.fiddlertool.com からダウンロードして入手できます)などの HTTP トラフィック記録ツールを使用すると、開発者はメッセージをワイヤ上で監視できるようになりますが、それによってメッセージ ID を取得する別の方法を提供することにもなります。
メモ:
SetupAttribute
で SSL をオフにしている場合は、メッセージのトラフィックの監視がより簡単になります。