Lucidator の使用
Lucidator は、難読化されたスタック トレースに含まれるシンボルを簡単に復元できるようにするツールです。 これは、難読化されたアプリケーションからのスタック トレースがエラー レポートに含まれる場合などに使用できます。 Dotfuscator によって書き込まれた割り当てファイルがある場合は、Lucidator を使って、スタック トレースにある元の関数名を確認することで、エラーを特定することができます。
スタック トレース全体を変換するには、Dotfuscator によって生成された割り当てファイルを開きます。 次に、[ツール]>[難読化されたスタック トレースのデコード]をクリックするか、またはコマンド ラインで次のコマンドを使用して、Lucidator を開きます。
オプション | 説明 |
---|---|
/mapfile=<map file> |
割り当てファイルを指定します(例:/mapfile=map.xml) |
/stacktracefile=<stack trace file> |
スタック トレースを含んでいるファイルを指定します(例:/stacktracefile=stacktrace.txt) |
/c=<culture> |
ユーザー インターフェイス言語を設定します(適切な言語リソースが必要です)。引数は小文字の言語コードです(例:/c=de、/c=ja、/c=zh-CHS)。 |
Lucidator ウィンドウがデスクトップに表示されたら、[変換行]タブを選択し、スタック トレースをウィンドウに貼り付けます。 [変換]ボタンをクリックします。
変換されたスタック トレースがウィンドウの[変換レポート]セクションに表示されます。
難読化されたスタック トレース内のメソッドは、オーバーロード誘導や拡張オーバーロード誘導の使用が原因であいまいになる可能性があります。 なぜなら、難読化されていないメソッドで一致するものが複数存在する可能性があり、Lucidator はそのすべての可能性を表示するからです。 特定の型やメソッドを名前で検索する場合は、[特定要素の変換]タブをクリックします。
この画面で、変換したい特定の項目の難読化処理後の名前を入力します。 たとえば、難読化された型名を変換する場合は、[型名]フィールドに難読化された名前を入力し、[変換]をクリックします。 同様に、難読化されたメソッド名を変換する場合は、[メソッド名]フィールドに難読化された名前を入力し、[変換]をクリックします。 署名の指定は任意で、[メソッドの署名]チェック ボックスをオンにし、その隣にあるテキスト ボックスに署名を入力することで指定できます。
メモ:署名は、スタック トレースに示されるとおりの値である必要があります。